「火がついた!」の巻

新約聖書 使徒の働き 2:1〜4
 

 何かのきっかけで大ブレークしたりすると「人気に火がついた」なんていいますね。また突然、勉強や仕事をバリバリするようになったら「やる気に火がついた」とも言われます。でも人間、本当に火がつくと、もっとすごい事が起こるんだって事を知っておいてもらいたいんですよ・・・
 イエス様が十字架にかかられ、3日目によみがえられ、その後、天に帰って行かれてからというもの、残された弟子達はしょっちゅう、ひとところに集まってお祈りしていたんです。どうしてそんなに祈ってたかっていうと、イエス様が天に帰ってしまわれて、やっぱりこれからの事が心配だったでしょうし、他にもうひとつ理由がありました。それはイエス様が天に帰られる直前、「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。」なんて意味深な事を言われたからです。だから弟子達はきっと、その聖霊が早く来て下さるようにって祈っていたんだと思いますよ。ところで五旬節(別名ペンテコステ)っていうユダヤのお祭りの日も、弟子達はある部屋の中で集まってお祈りしていました。すると突然、部屋の中にまるで大風が吹くような音が響いてきたんです。でもそれだけじゃなくって、炎のような、舌のようなものが現われて、それがそこにいた弟子達ひとりひとりの上にとどまったんです。火がとどまった、なんてやけどしそうですけど、不思議な事にこれは熱い火ではありませんでした。けれどもその瞬間、もっと不思議な事が起こったんです。それは、弟子達は突然、いろいろな国のことばで話しだしたんです。もちろん、彼らはそれまでひそかに外国語塾に行って勉強していた訳ではなく、ほんとに突然、話せるようになったんです。その時、その近くに居合わせた大勢の人達が、あまりの騒々しさにびっくりしてやって来たんですが、弟子達が話していることばを聞いて2度びっくりです。なぜならそこに、いろんな国からやって来た人々が集まって来たんですが、なんと、彼らの国のことばで弟子達が話していたからなんです。それはそうです。みんなユダヤの田舎の町の出身で、明らかに外国語なんか習っていない人達でしたから、彼らがそれこそいろいろな国のことばで一斉に話し出すのを見て、ただただおどろいていたんです。さあ皆さん、これが何か分かりますか?そうです、これこそイエス様が約束しておられた聖霊だったんです。まさに聖霊の「火がついた」ってわけですね。でも「ああ、聖霊の火がついたら、外国語が話せるようになっていいな」なんてレベルじゃないんです。その後、びっくりして集まった人々に、弟子の中のペテロって言う人が大胆に「みんな、イエス様の事を信じましょう」っていうメッセージをしたら、一度に3千人もの人がイエス様を信じたんです。そしてそれからも弟子達は、文字通りいのちがけでイエス様の事を伝えるように変えられていったんです。聖霊の火によって、何よりも弟子達に、イエス様の事を伝える勇気と力が与えられたんですね。この後、キリスト教が世界中に広まって行ったのも、このペンテコステの日の出来事があったから、と言ってもいいぐらいなんです。本当に「火がつく」ってこういう事じゃないでしょうか。そして2千年前についたこの火は、今も消えずにイエス様を信じる人の、心の中にあるんですよ。

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