「燃え尽きない症候群?」の巻

旧約聖書 出エジプト記 3:1〜5
 

 燃え尽き症候群ってありますよね。何でも一生懸命にやりすぎて、最後には燃え尽きたようになってしまうっていう、とても恐い状態です。だから現代人は、この燃え尽き症候群にならない様に、よく気を付けなければなりませんね。ところで反対に、燃え尽きないものっていうのもある事をご存知でしょうか?ちょっとその話を見てみましょうね。
 旧約聖書の出エジプト記に、モーセっていうとっても有名なリーダーがいるんです。彼は数奇な運命をたどる事になる人なんですが、まずその出生からして劇的なものでした。モーセはイスラエル人として生まれたんですが、当時、イスラエル民族はエジプトに寄留していて、そこでだんだんと勢力が増し加わって行ったんです。その事を脅威に感じたエジプト王は、イスラエル人の男の子が生まれたら殺してしまえっていう命令を出したんです。そんな中、モーセが生まれるんですが、両親はかわいい赤ちゃんを何とか助けようと、殺される前にそっと、モーセをかごに入れて川に浮かべておいたんです。ところがそれを拾い上げたのが、何とエジプト王の娘だったんですね。そこでモーセは、エジプト王の娘の子どもとして育てられていったんです。やがてモーセが大人になった時、彼は自分がイスラエル人である事を知り、同族達がエジプトで奴隷とされているのを見て心を痛めていました。ある時、エジプト人に乱暴されているイスラエル人を助けようとし、勢い余って、そのエジプト人を殺してしまうんです。そこでお尋ね者になったモーセは、遠い地にまで逃げて行き、やがてその地の女性と結婚し、羊飼いとして暮らすようになるんです。ちょっと前置きが長くなりましたが、結局モーセは、同胞達を解放しよう、っていう青雲の志はもうどっかいっちゃって、そのまま一介の羊飼いとして人生を終わるはずだったんですね。ところが、そこでひとつの出来事が起こったんです。ある日、モーセが羊の群れを連れながら、ホレブという山に来たんです。すると、そこに柴が燃えていたんです。これは山火事だ、消さなきゃ、と思ったかどうか分かりませんが、とにかくモーセがじっとそれを見ていると、いつまでたってもその柴が燃え尽きないんです。不思議に思ったモーセが近づいて見ると、その柴の火の中から神様が声をかけて来られました。そこで一体何を語られたのかと言うと、それはモーセに対する神様の使命でした。つまり、エジプトで奴隷とされているイスラエル民族を引き連れ、神様が与えると約束されたカナンという地へ導いて行きなさい、というものだったんです。と言っても、イスラエルの民はこの時、成人男性だけで60万人、総勢で200万人はいたと思われます。これは今まで誰もやった事がない、民族大移動ですよ。こんな壮大な命令を神様は、当時夢破れて荒野に隠遁していたモーセに与えられたんですね。しかしその後、紆余曲折はありましたが、結果的にモーセはこの神様の命令に従い、歴史に名を残す大指導者となって行ったのです。それにしても、この時の燃え尽きない柴の火って何でしょう。それは神様の臨在を現しているんですね。神様の火は決して燃え尽きる事はありません。そして神様に従って行くものもまた、燃え尽きる事はないんですよ。皆さんも、神様に従って、燃え尽き症候群じゃなくって、燃え尽きない症候群になって行こうじゃないですか!

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