「緊急速報!」の巻

新約聖書 マタイの福音書 2章13〜22節
 

 現代では重大な事件が起こったり、有名な人が亡くなったりすると、テレビでニュース速報が流れたり、新聞の号外が発行されたりしますね。でもそれってたまたまその時間にテレビをつけていなければ分からなかったりするものですが、最近ではスマホにニュースが勝手に入ってきたりします。別に頼んでいないのに、ニュースの方からやって来てくれるんですから、まあ世界のニュースをいち早く、居ながらにして知る事ができるような時代になったって訳ですよね。では昔々の人達は、そういう重大なニュースを一体どうやって知っていたんでしょうか・・・
 イエス様がマリヤさんとヨセフさんから誕生したって事は、聞かれた事があると思います。ただしこれは、神様が超自然的な力でマリヤさんのお腹を借りてイエス様を誕生させられた訳で、ヨセフさんに至ってはイエス様の「義理の父」でしかないんです。そういえばヨセフさんって、教会でよくやる降誕劇でも、マリヤさんにくらべるとなんか影の薄い存在じゃないですか。でもどうしてなかなか、ヨセフさんだって結構がんばっているんですよ。
 イエス様が地上に人間としてお生まれになったのは、将来イエス様が十字架におかかりになって人間のすべての罪の身代わりになる、という神様のご計画だったんです。でもこの方法って結構リスクもあったんですよ。なぜって、いくら神の子イエス様って言っても、赤ちゃんの時は全く無力、無防備じゃないですか。そんなところを悪いやつに襲われたらひとたまりもありません。事実この時、ヘロデっていうユダヤの悪い王様が、イエス様が将来ユダヤの王様になる事を恐れて、赤ちゃんのイエス様を殺そうとするんです。そんなイエス様を守って育ててゆくのが、ヨセフさんの役割だったんです。まず神様は夢の中でヨセフさんに「ヘロデがイエス様のいのちを狙っているからエジプトへ逃げなさい」って言われるんです。その後数年してから今度は「ヘロデ王はもう死んでしまったからイスラエルに帰りなさい」とこれまた夢の中で語られるんです。そしてイスラエルに帰った後も、ユダヤはヘロデの息子が治めていて危険だったので、夢で「ガリラヤ地方に行くように」と命じられるんです。こうしてヨセフさんは、自分が知りようもない事を神様から次々と教えられ、危機を脱してイエス様を守ってゆく事ができたんです。でもこれってすごいと思いません?今だったらエジプトにいたって、スマホで「ヘロデ王、死ぬ」なんてニュースを簡単に知る事ができると思いますが、当時ならそんなニュースが国境を越えて入って来るまで、一体どれぐらいの時間がかかったでしょう。でもヨセフさんは夢によってほぼ、リアルタイムで正確なニュースを教えてもらっているんですよ。このように赤ちゃんのイエス様を守られるために、神様はヨセフさんを用いられました。そしてそのために神様は夢を通して、必要な情報を教えて下さって、ヨセフさんを導いて下さったんです。私達だって、神様から何かの役割を与えられた時、それを行うために神様の導きを求めて祈りましょう。そうすればきっと、必要な導きが与えられるはずですよ。だってどんなに情報網が発達したって言っても、神様の導きに勝るものはないはずなんですから!

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