「女子力つよっ!!A」の巻

新約聖書 ヨハネの福音書 12章1〜7節
 

 さあ、今回も女子力について考えてみましょう。女性って、香水とか、いいにおいのするものが好きですよね。それは今も昔も変わらない様なんですが、ところがここに、男性には考えもつかなかったような香水の使い方をした女の人が出て来るんですよ・・・
 さて、ベタニヤという村にマリヤという女の人がいたんです。この人にはマルタというお姉さんと、ラザロという男兄弟がいたんですが、兄弟姉妹そろってイエス様とはそりゃもう、親しくしていたんです。なんせラザロなんて、一度死んだのにイエス様に生き返らせてもらったほどなんですから。さて、そんなマリヤさんがある時、イエス様の所に、大変高価なナルドの香油を持ってやって来たんです。ナルドの香油っていうのは、今で言うとまあ、高級な香水の様なものですね。そしてそれをどうするのかなって見ていると、なんと、そのありったけ全部をイエス様の足に塗ってさしあげたんです。まあ、部屋中が香油のいい香りで一杯になったんですが、その時、ユダというイエス様の弟子がマリヤにこう言ったんです。「なぜ、この香油を三百デナリに売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
 三百デナリっていうのは、今のお金に直せば約三百万円です。と言う事は、この香油は三百グラムとありますから・・・ひぇーっ!一グラム一万円もするじゃないですか!そんな超高級品をマリヤさんは惜しげもなく、全部イエス様のために、それもただイエス様の足に塗るためだけに使ってしまったんですよ!この時文句を言ったユダという弟子は、後にイエス様を裏切る男であり、本当は貧しい人の事なんか気にかけてなかったとあります。それにしても、それを差し引いたとしても、このマリヤさんのした事ってちょっとやりすぎじゃないですか?確かに三百万円もあれば、貧しい人を相当助けることだってできるし、もっと他に有効なお金の使い道ってあったんじゃないかと思います。聖書の他の箇所を見ると、ユダ以外の弟子達だってこれを見て憤慨して、「何のために、こんなむだなことをするのか。」と言った、とあります。そうなんです。これは男性目線から見た時に、むだ以外の何物でもなかったんですね。もっと合理的に、もっと効率的に、もっと有効に物事はするべきだ、と男性陣は考えた訳です。ところがそれに対してイエス様は何と言われたんでしょう。イエス様はこう言われました。「そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておこうとしていたのです。」しかもマタイの26:13では「まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」とまで言われてるんです。世界中で語られるって、これはもう、絶賛じゃないですか。さてその一週間後、イエス様は十字架にかけられてしまわれるんですが、このマリヤさんのした事は期せずして、その葬りの準備となった訳なんです。そしてイエス様のおことば通り、この出来事は今に至るまで語り伝えられている訳です。
 それにしても、イエス様のために高価な香油を、ダイナミックにドバっと全部使ってしまうなんて、ちょっと男性達には真似できない事だと思いませんか?イエス様に対する愛情、そしてこの思い切りのよさこそが、本当の女子力なんじゃないでしょうか。

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